103-B「保原/梁川」
20120617福島県伊達市にて撮影
◯白看の種類:103-B「保原↑11Km/梁川↗︎13Km」(複柱式)
◯設置されている道路:伊達市道(旧国道349号線←旧福島県道)×伊達市道(福島県道149号月舘霊山線旧道)
◯概要:白看は存在しているかしていないか、白か黒、イエスかノー、ほとんどがそうなのだが、前回紹介した大分県玖珠町の白看のように支柱からは外された/外れたものの何らかの理由で残置しているものがある。こちら、福島県の北東部、伊達市月舘町に残る103-Bもその一つだ。どういうタイミングで落下したかは知る由もないが、心ある人にもとあった支柱の側にそっと置かれている。外れてからそれなりの年月が経っているのか、下の「梁川」の部分の文字や距離は雑草に覆われて見え辛くなっている。
盤面は昭和30年代後半から登場した「拡大板」。裏面は二型である。金具が外れた破断面がよくわかる。
燦さんの「WINDY EXCURSION」の紹介記事によれば、2006年9月には支柱にくっついていたようである。はっきり言ってほとんど用を達していないが、こうやって残っているのは①道路標識が公的な設置物であること(この場合はおそらく福島県の設置)、そして②伊達市道に降格しているために、市としてすぐに撤去しづらい?(古くなった管理外の白看はどのような手続きで撤去されるのだろう)、という2つの理由があるのではと思われる。
なおこの白看が設置されているのは国道349号線、伊達市月舘町御代田地区の旧道。交差する福島県道149号月舘霊山線は現在はバイパス化された新道との交点(上の写真に写っている交差点)が起点になっているが、古くはこのY字交差点が起点だったはずだ。
「地図・空中写真閲覧サービス」で確認すると1970(昭和45)年5月ではバイパス工事は始まっていないが、1971(昭和46)年10月にはバイパスはほぼ完成し供用間近という感じである。おそらくこの直後に旧道化したのでないかと思われる。
◯地理院地図
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