103-C「生出」
◯白看の種類:103-C「←生出7Km」(複柱式)
◯白看が設置されている道路:陸前高田市道(国道343号線旧道)×陸前高田市道(岩手県道246号世田米矢作線旧道)
◯概要:旧道なんかを走っていて、不意に未知の白看に出会うと得も言われぬ興奮が全身を襲う。この日は、前日に仙台行われた友人の結婚式のついでに、飛行機までの時間を最大限に使い岩手県南部の“白看詣で”を行っていた。一関駅で借りたレンタカーは北上駅で返却予定。しかし奥州市水沢の白看群の撮影も控えている中、19時過ぎの飛行機に乗るためには北上到着の時間が怪しくなっている。しかしながらいつもの性で国道343号線を離脱、陸前高田市矢作町の旧道に突っ込んでいった。中平川沿いの片側一車線の道をしばらく行くと見覚えのある赤茶けた鉄板に二条の補強鋼。間違いない!
高鳴る鼓動を抑えなどというと大げさかもしれないが、前を回るとビンゴ。かつての幹線に設置されていた大きめのサイズの103-Cである。その証拠に複柱式である。錆はひどいが取り付けはしっかりしていて、未だ案内の役目は果たしているようである。表示されているのは「生出」と書いて「おいで」。前述の中平川の支流、生出川沿ってある木戸口、夏通、清水、二田野、三ノ戸、清水川、的場の集落をまとめて生出地区というようだ*1。この白看で示されているのはかつて小学校もあった二田野集落までの距離だろうか。
支柱には設置者を表す「岩手県」のシールも健在だ。なお、この区間が旧道化したのは割合に遅く、国道343号線の方は昭和50年代後半、県道246号線の方は平成8、9年頃のようである。背後にある208「学校、幼稚園、保育所等あり」とともに末永く残ってほしい白看である。
◯場所はこちら(Googleのマイマップの仕様変更でストリートビューが表示できなくなっています。また機能が戻ったら載せますのでご容赦を。)