103-B「耶馬溪/院内」
2005年5月、このような白看を見つけた。
大分県玖珠町の畑の中に落ちている旧103-Bである。
この白看は現国道387号線(旧大分県道19号長洲玖珠線)と大分県道28号森耶馬渓線の交点に設置されていたものだ。しかしお役御免になってからは側の畑に突き刺されていた。白看のおよそ3分の1は土に埋まっているようだ。それでも残っているだけ嬉しかった。この写真を撮影して9年とちょっと、現存確認をしようと久しぶりに訪れてみると…
おやおや?
もしかして…?
ファンタスティック!なんと9年の時を経て白看は掘り起こされ、交差点の直前に立てかけられ見事な“復活”を果たしていたのだった!!
◯白看の種類:103-B「耶馬溪↖︎23Km/院内↗︎32Km」(オーバーハング式・吊り下げ?・2点支持)
◯設置されている道路:国道387号線(旧大分県道19号長洲玖珠線)×大分県道28号森耶馬渓線
◯概要:誰かによって掘り起こされたことで明らかになったことがある。まず大きさは、昭和35年12月の道路標識令改正(案内標識と警戒標識について元の基準の大きさの3倍までの標識板が出来るようになった)から認められた拡大板である。
また、標識板上部には、吊り下げ式の白看に使われるヒンジが取り付けられている。なので、オーバーハング式の白看ではなかったかと推測される。
そしてご覧の通り、耶馬溪の「耶」の字が修正されている。修正前の部分を解読しようと目をこらすと漢字右側のつくりの部分が、左側の偏の部分に来ているように見える。もしそうだったとしたら「YAMANAKA CAKE」並の誤植白看だと思うがいかがだろうか。
さて、この白看の復活劇の真相をさぐるべく、人見知りなので普段ほとんどやらないのだが、近くで農作業をしているおっちゃん(道路業界では古老って表現するんでしたっけ?)に話を聞いてみた。いつ掘り起こされたかについては「前からあったがな」という感じで、あまり気にしていない様子。ただ、オーバーハング式だったことは間違いないようだ。
ちなみに、帰宅後ストリートビュー様をチェックするとしっかりと写っているではないか。前回の記事を書いた時に意識していればわかったことだと思うとがっかりである。
◯場所はこちら
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