103-B「中小薮/大須」

20131208岐阜県羽島市にて撮影

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◯白看の種類:103-B「中小薮↑3Km/大須→1?Km」(単柱式)

 

◯設置されている道路:岐阜県道166号桑原下中線×岐阜県道134号桑原祖父江線

 

◯概要:岐阜県羽島市、木曽川と長良川に挟まれた輪中地帯にある桑原地区。県道どうしの交差点に設置されている白看である。盤面はほとんど文字が読み取れないくらいに色あせており、下段「大巣」へのキロ表示は全くわからない(1Kmと書いてある?)。

行先表示の直進「中小薮」は桑原地区の最南端の集落で、岐阜県道166号線の終点。右折「大須」は長良川右岸の集落で、岐阜県道134号の起点である。付近には2001(平成13)年10月まで名鉄竹鼻線の終着駅、大須駅が存在した。

なお、この大須地区と長良川を挟んだ海津市平田町幡長の間には南濃大橋が架けられている。ここに初めて架橋されたのは1935(昭和10)年で、当初は野寺橋という名前だった。1979(昭和54)老朽化された橋を架替した際に、南濃大橋と改称された。白看が設置された頃は野寺橋の時代だったというわけだ。

 

さて、この白看。岐阜県に特徴的な、名づけて(私が勝手に名づけたのだが)「岐阜広告型」とも言えるタイプである。いくつか特徴があり、

1. (最初の写真を見て頂けると一目瞭然だが)白く退色していること。使用された塗料のせいなのか、盤面の材質(アルミニウム製?)だからか。

2. 支柱が右側に寄っていること(ただし短めの支柱に限る)

の他に最大の特徴は、支柱に広告が表示されているのである。

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少し見にくいかもしれないが、「平凡の銘酒 千代菊」とある。

千代菊羽島市竹鼻にある蔵元。創業は1738(元文3)年というからその歴史も相当のものだ。 実はこの「千代菊」タイプは非常に珍しく、ほとんどは「岐阜日日新聞」か「ラジオ岐阜」(もしくはその併記か)タイプである。

支柱の一番地面に近い部分には「岐阜県」の表示もあった。

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裏面を見るとこの「岐阜広告型」に特徴的であるのが、溝があって支柱を自由に移動させることができる「平リブ」という補強金具が使われている。

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 しかし、盤面の材質ゆえか、ぺらんぺらんで車にぶつけられたわけではないのに(おそらく風?)簡単にめくれている。

「岐阜広告型」はいくつか採集しているので引き続き紹介していきたいと思う。

ここはストリートビューもカバーしている。

◯場所はこちら


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