103-B「名瀬/知名瀬」

20090422/20091203鹿児島県奄美市にて撮影

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 ◯白看の種類:103-B「名瀬↑10Km/知名瀬←6Km」(複柱式)

 

◯白看が設置されている道路:奄美中央林道×林道知名瀬線

 

◯概要:鹿児島市から南におよそ370キロ。奄美大島を南北に貫く幹線道路の代表格は、国道58号線である。1972(昭和47)年5月の沖縄返還に伴い主要地方道瀬戸内赤木名線(整理番号19)が国道昇格した。このブログでも和瀬隧道に残る101「名瀬市」「住用村」を紹介した。その他、西海岸側には鹿児島県道79号名瀬瀬戸内線が走っている。

今回から紹介するのは、奄美大島を縦貫するもうひとつの道路、島のほぼ中央部の尾根筋を縦貫している「奄美中央林道」に残る白看群である。この道を本線とし、本線と集落を結ぶ林道の枝線の交差点に103-Bがいくつかある。

奄美中央林道については「奄美群島の概要」(昭和47年度版)にこのような記述がある。少し長いが引用する。

本林道は奄美大島名瀬市、および宇検村において、それぞれ両端を県道に接続し、本当のほぼ中央部を西南に縦貫する根幹林道で、受益地面積は約9,300ヘクタール、受益地の森林は主として、しい、かし、いす、いじゅ等の広葉樹天然林で一部に、まつ、すぎ、ひのきなどの人工林がある。

延長41.1Km 事業費1,266,138千円で、昭和41年10月に着工し47年3月に完了した。完工により林業生産の増大に資することはもちろん本島の一般産業開発にも大きな効果が期待されている。

上記の通り、着工から完成まで5年半近くを要している。名瀬側、宇検側から工事は進められていたようで、1971(昭和46)年修正測量の1:25000地形図「住用」では名瀬市と大和村との境の橋からは建設中の道路扱いになっている。

さて、前置きが長くなったが、最初の白看はこちら。奄美中央林道と、県道79号線沿いにある知名瀬集落とを結ぶ「林道知名瀬線」との交点に残る103-B。この白看は北側(名瀬)向きに立っている。白看自体は新しいタイプのもので、写真は撮り損ねているが、裏面は高リブの補強鋼ではないだろうか。なお、知名瀬線の方は全面舗装されている。

◯場所はこちら


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