105「佐久間ダム」

20120527静岡県浜松市にて撮影

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◯白看の種類:105「佐久間ダム」(単柱式)

 

◯白看が設置されている道路:国道473号線(←静岡県道水窪佐久間線)

 

◯概要:ここは静岡県浜松市天竜区佐久間町。国道の現道に残る小さな白看である。
示されているのは佐久間ダム。天竜川中流部に建設された重力式コンクリートダムである。Wikipediaによると「日本第9位の高さと第8位の総貯水容量を有する日本屈指の巨大ダムであり、戦後日本の土木技術史の原点となった日本のダムの歴史に刻まれる事業である。」とある。戦後の電力不足を解消するために1953(昭和28)年着工、1956(昭和31)年に竣工と3年で完成させた。というように日本土木史のエポックメイキングであったこの佐久間ダムを案内するには、あまりにも小さい盤面。支柱も近くのNPO法人「わかすぎ工房」の表示の方が目立つ格好でかなり不遇である。

設置されているのは国道473号線の現道で、1993(平成5)年4月の国道指定以前は静岡県道水窪佐久間線という路線名だったようだ。なおこの先に佐久間隧道の竣工年度は1954(昭和29)年、それ以前は現在の佐久間発電所のある敷地内を旧道が走っていたようなので、最も古ければ改良の際に白看も設置されたのかもしれない。

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裏面を見ると補強鋼なしの鉄板の一枚もの。取り付け金具もなく直接盤面にネジ止めされているようである。盤面の大きさは違えど、丸型の支柱など、先に紹介した105「緑川ダム」との共通点が見られる。なお、「SAKUMA-DAM」とハイフン入で表示されている点も興味深い。

 

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