104「平/野沢」102「福島県」

20101121福島県西会津町にて撮影 

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◯白看の種類:104「↑平168.9Km/野沢17.0Km」102「福島県」(オーバーハング式/鋼管柱吊り下げ/2点支持)

 

◯西会津町道宝川・鳥居峠線(国道49号旧道「鳥居峠」)

 

◯概要:白看ファンを惹きつけてやまない“鳥居峠”の巨大白看。

有名たる所以は、かつての幹線道路の姿の名残を強く残す姿と、ほとんど廃道となった未舗装道路の上に立っているというそのバランスだろうか(とは言え、新潟側の八ツ田集落から車で難なくアクセス出来る)。

ご覧の通り、白看のタイプとして非常に珍しく、方面及び距離を表す「104」と都道府県「102」の表示盤が 一体化している。ふつう101と102が複柱式で同じ場所に表示されているのは普通だが、この例は他にはないのではないか。

なお、新潟県の「101」と「102」も発掘されていたようだが、私が訪れたときには全く気づかなかった。健在なのだろうか。

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裏面はどうなっているかというと、オーバーハング式の定番「口型」の補強金物。よく見ると標識自体の支柱と、標識板が下がっている横方向の鋼管柱は色が違う。なので、支柱のみ後年取り替えられたものなのかもしれない。

 

国道49号線は福島県いわき市から新潟県新潟市を結ぶ一般国道。 国道制定は1953(昭和28)年。当初は二級国道115号新潟平線として制定。その10年後、1963(昭和38)年に一級国道49号に昇格した。国道制定と同時に一時改良の工事は進められ、鳥居峠は1968(昭和43)年、旧国道の北側にバイパスが開通している。

方面表示の「平(市)」は現在のいわき市の一部。1937(昭和12)年に市制施行、  1966(昭和41)年にいわき市に合併。「野沢(町)」は西会津町の中心地。1907(明治40)年に町政施行、1954(昭和29)年に周辺の9村と合体し、西会津町になっている。このことから考えると、1953(昭和28)年の国道制定当初に設置されたものかもしれない。

以下は1976(昭和51)年11月の航空写真である。旧道区間のつづら折れがよくわかる。

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◯場所はこちら

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なお、こちらは現道の白看。降雪のことも考えてか、屋根付きの門架式である。新道に切り替えられた当時は白看が設置されていたのだろうか。