103-C「新小岩」

20130516東京都葛飾区にて撮影

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◯白看の種類:103-C「新小岩←4Km」(オーバーハング式・テーパーポール吊り下げ・2点支持)

 

◯設置されている道路:東京都道308号千住小松川葛西沖線(堀切中央通り)×東京都道308号千住小松川葛西沖線(平和橋通り)(堀切五丁目交差点)

 

◯概要:東京の現道にある「ふつうの白看」。ここは葛飾区堀切五丁目の交差点。ここに“何食わぬ顔をした”きれいな103-Cが現存している。状態の良さは、以下のとおり都の管理下にあるからなのかもしれない。

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裏面の梁材は新しいタイプの「二型」ではなく、古い方の「口型」。ただし部材は新しさを感じさせる。

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表示通りに平和橋通り方向に入ると新小岩駅に突き当たるが、なぜ十字路の交差点でここだけに白看が残っているのだろうか。国土変遷アーカイブで見てみる。

・1944(昭和19)年10月

もともと平和橋通り国道6号線の交点(現 本田広小路交差点)から新小岩駅までの区間は戦前に開通していた。ただ中川を渡る平和橋の架橋は戦後になってからのようだ。白看のある堀切五丁目の交差点から国道6号線までは工事は始まっているようだが、未開通だ。

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・1956(昭和31)年3月

 平和橋通りは堀切五丁目まで開通したようだ。ちなみに千住方面、荒川を渡る堀切橋は現在と位置が異なっている。1967(昭和42)年までは現在より250m下流に架橋されていた。最後に掲載する地図を参照されたい。

f:id:zaicchan:20130929104716p:plain・1975(昭和50)年1月

堀切五丁目の交差点の部分を拡大。というわけで、白看末期まで堀切五丁目の交差点は三叉路の交差点であり、先に綾瀬〜平和橋方面が拡幅整備されたようだ。

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 ・1979(昭和54)年11月

ついに堀切五丁目から隅田河畔までの平和橋通り延長部分の工事が始まっている。

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◯場所はこちら


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