103-C「横浜」
20120614神奈川県藤沢市にて撮影(20131128撤去確認)
◯白看の種類:103-C「↖横浜 25.0Km」(オーバーハング式・テーパーポール吊り下げ・2点支持)
◯設置されている道路:神奈川県道30号戸塚茅ヶ崎線(湘南新道)×藤沢市道鵠沼海岸線
◯概要:神奈川県藤沢市、藤沢警察署の目の前にある白看。現道に設置された103-Cのテーパーポール吊り下げタイプ。よく見ると「横浜」の「浜」の字が独特のタイポグラフィーで白看らしさを感じさせる。
背面は大型白看の補強鋼、「口型」。そしてその盤面をよく観察してみると…
「藤 土 105-(C)」と表記されたシールが貼ってある。
「藤土」は「藤沢土木事務所」を指し、105-Cはこの標識の種別番号。
この記事のタイトルは103-Cなのに、何故105-Cなのかは、案内標識の歴史に関わる。
昭和35年12月の「道路標識区画線及び道路標示に関する命令」(旧道路標識令)の制定当初、コードは103-Cでしたが、昭和38年7月の第3回改正で高速道路の標識が追加されたとき、103は「(高速道路の)入口の方向」を示す標識に割り当てられ、旧103-Cは105-Cに変更になった。
白看の支柱には管理票が貼られてあり、現役バリバリであることを主張している。
が、しかし2013年11月に撤去されているのを確認した。
下の写真はその時に撮影したもの。右のガードレールの端のところに立っていた。
◯考察:前述の通り、標識コードが105-Cとなっているため、昭和38年7月以降に設置されたのは確かなよう。
また、この神奈川県道30号戸塚茅ヶ崎線は1961(昭和36)年5月に、この白看が設置されている場所を含む、藤沢橋交差点~浜見山交差点の開通をもって県道制定されている。おなじみの国土変遷アーカイブで航空写真を見てみる。
・1961(昭和36)年8月(白看のある県道は3ヶ月前に開通したばかり)
・1963(昭和38)年6月(R134の松波方面に抜ける交差道路が工事中)
・1964(昭和39)年7月(交差道路はほぼ完成している=白看設置もやはりこの頃か?また、藤沢警察署は現在の場所に、この年の4月に移転している)
◯場所はこちら