103-B「松山空港/松山」

20130717 愛媛県松山市にて採集

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◇まだまだ現役の拡大板

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◇標識の大きさに対しては華奢な標柱に支えられている

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◇拡大板なれど「セブンスター 別府店」の看板には負けてしまう


◯白看の種類:103-B「4Km 松山空港 →/← 松山 6Km」(複柱式)

◯設置されている道路:松山市道宮前118号線×愛媛県道219号砥部伊予松山線(三本柳交差点)*1

◯概要:愛媛県は比較的多くの白看が残っている。これからご紹介するこちらの103-Bは割に古くから白看愛好家に知られた物件だ。その理由としては市街地を走る現役県道上に残っているからであろうが、主要交差点のために大型板であり目立っているというのも考えられる。また傷みも少なく、今でも現役で道案内できていることが面目躍如と言ったところだろうか。

なおこの白看の向かい側に松山市街地方向を向いたもう一つの白看があった。2004年に台風で倒れたそうだ(103-B「↑ 松山空港 4Km/5Km 松山観光港 →」:「隧道探訪」さん記事  「dark的道部屋」掲示板より)。相棒がいなくなって取材時点では9年が経過している。そんな白看の詳細を見てみよう。

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標柱には愛媛県白看の特徴である「愛」「媛」「県」の3枚シールが貼ってある。片方だけあれば十分そうだが、丁寧にも両足にある(写真は向かって左側のもの)。

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裏面は大型板にも関わらず「二型」の補強鋼だ。こういう場合、吊り下げ型の白看のように「口型」のものもあるのだがそうではない。標柱を含め比較的鋼材が華奢な気がする。

肝心の設置時期だが、白看の向いている松山市道宮前118号線の素性がよくわからないため判断がつきかねている。北側を走る国道437号線(1982年4月に国道指定)の旧道(=三津街道=県道松山港線)*2にあたる気がするのであるが。また対となっていた白看の「松山観光港*3」は1967(昭和42)年3月に供用開始なので、おそらく1967-1969年頃までに立てられたのではないかと推測される。

なお、この取材は2013年のものだが、2016年時点ではちゃんと残っているようだ(若干錆付きが濃くなったか)(のっぽさん(@petitdx)さんのツイートより)。

◯場所はこちら

*1:市道名についてはこのサイトで調べた:http://www2.wagamachi-guide.com/matsuyamacity/index.asp?dtp=2

*2:その国道437号線の古三津跨線橋が1969年ごろ完成したようなので、それ以前?

*3:当初「高浜新港」と呼ばれた