103-A「寺泊/弥彦山/弥彦」

20140419新潟県長岡市にて撮影

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◯白看の種類:103-A「↑寺泊?Km/←弥彦山10Km/←弥彦8Km」(複柱式)

 

◯設置されている道路:長岡市道×長岡市道寺泊1号線

 

◯概要:新潟県長岡市弥彦山脈を縦走する新潟県道561号弥彦岩室線(かつての有料道路・弥彦山スカイライン)と国道402号(寺泊シーサイドライン)を結ぶ市道(かつての寺泊町道弥彦裏参道線)に白看が残っているという情報を聞きつけ訪れた。
撮影した白看はうわさ通りの酷い状態。3段ある行き先表示は真ん中を残して朽ち果てており、表示限界は通り越し、文字を判別するのも難しい。ただそこには「寺泊/弥彦山/弥彦」と表示されているようである。しかし、「白看ブリグ」さん(2005年撮影)や「windy excursion」さん(2009年撮影)の情報では「西生寺/弥彦山/弥彦」ではなかっただろうか。5年程度でこんなに状態が変わるものなのかと、ずっともやもやしていたが、この記事を書いている時に分かってしまった。「西生寺」の白看の方を見落としていたのである。

 この白看があるのは前述のとおり、寺泊から弥彦山スカイラインを結ぶ市道と、そこから即身仏で有名な古刹、西生寺を結ぶ市道の交差点に存在する。この白看は交差点の北東側、つまり西生寺から寺泊方向を向いて立っている。その時何故気づかなかったか不思議なくらいだが、お判りの通り、「西生寺」の白看は交差点の南西側に立っているのである。その場所は車で通っているのに、雑木のせいか完全に見落としていた。というわけでこの交差点には2枚の白看があるのだ。ちなみに「西生寺」の方はストリートビューで確認できた。

 最新の画像は2012年11月のもののようだが、支柱は折れ、命運はほとんど尽きかけようとしている。なるべく早めに再取材といきたいが、九州から新潟はあまりにも遠い…

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なお、こちらは取材した方の白看の裏面である。大型板なので「二型」の補強鋼である。弥彦山スカイラインは1970(昭和45)年4月に開通している。国土地理院の空中写真を見ると、昭和40年代のはじめに寺泊野積〜西生寺の道が完成し、その後、弥彦山スカイラインの完成に合わせ延伸されたようである。となると設置は白看末期。どおりで支柱が新しめなわけである。数少ない新潟県の現存白看であるだけに、なんとか持ちこたえてほしいものである。
 

◯場所はこちら