103-B「佐敷/大野」

20100208熊本県芦北町にて撮影

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◯白看の種類:103-B「佐敷↑12Km/大野←4Km」(複柱式)

 

◯設置されている道路:芦北町道天月線(熊本県道27号芦北球磨線旧道)×芦北町道天月祝坂線

 

◯概要:これは珍しい「デザイン間違い白看」。間違いがどこかおわかりだろうか。…それは距離表示と地名表示の位置が逆である。1段目直進、2段目左折の白看は最近ご紹介した例ではこのような形が普通である。地名の英語表記などにはエラーが頻発する白看であるが、デザイン自体の間違いはそうそうないかと思われる。(また地名のアルファベット表記が文字に対応するように分かち書きされているのも珍しい)

 

さてこの白看があるのは熊本県の球磨地方、太平洋側の芦北町佐敷と球磨川沿いの球磨村神瀬を結ぶ熊本県道27号芦北球磨線の中間地点、旧道沿いの交差点にある。この白看、支柱に設置の日付が書いてある。1954(昭和29)年に佐敷大野線として路線認定されたこの県道、当初の終点はこの交差点付近、芦北町の天月だった。その後1971(昭和46)年6月に球磨村まで路線延長され、現在の名称となった。ちなみに現在の本道であるバイパスが出来たのは、1979(昭和54)年3月頃だったようだ(バイパスの才木橋の橋名板より)。

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この白看の支柱には設置の日付が書いてある。「昭和45年八月」は路線延長される直前。標識面が球磨村側を向いていることからも、このタイミングに合わせて設置されたと考えるのが妥当だろう。ただし、1963(昭和38)年10月の空中写真を見ると球磨川まで車道が伸びているようである。かなり早いうちに車道はあったが、県道認定が遅れたということだろうか。


ストリートビューで見ると裏面は「二型」のようだ。白看後期(白看が設置されたのは1971年11月の改正まで)に設置されたにしてはかなりのオールドスタイルである。

 

地理院地図

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