103-C「祁答院」

20060311鹿児島県さつま町にて撮影

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◯白看の種類:103-C「祁答院←6Km」(複柱式)

 

◯設置されている道路:薩摩川内市市道(鹿児島県道50号宮之城牧園線旧道→国道504号線旧道)×薩摩川内市市道(鹿児島県道51号宮之城加治木線旧道)

 

◯概要:これは私が白看ハントに意識的になってまだ日が浅かったころのもの。就職して鹿児島に赴任して初めて発見した(事前情報無しで)白看である。

なので、写真も上の2枚のみだ。

場所は鹿児島県さつま町。2005(平成17)年3月までは薩摩郡宮之城町だった。鹿児島県は北海道や沖縄についで難読地名が多いと思うが、この白看が示す「祁答院」もなかなかのものだと思う。もちろんアルファベット表記のとおり「けどういん」がその読みである。現在は「薩摩川内市祁答院町」で、2004(平成16)年10月までは「薩摩郡祁答院町」だった。

設置されているのは旧道どうしが交わる三叉路。盤面は鹿児島空港・横川方面を向いている。

標識の示す祁答院方向は鹿児島県道51号宮之城加治木線で、現在は国道504号(現道)の佐志交差点に起点が変更されている。しかし、「設置されている道路」の項の通り、机上調査では1993(平成5)年4月に国道504号が制定される以前にこの道路が鹿児島県道の何号線だったかはわからなかった(主要地方道であったことは手元の昭和40年発行の和楽路屋「観光ドライブマップ南九州」で確認できている)。引き続き調査にあたりたい。  どうやら、元は鹿児島県道50号宮之城牧園線だったようだ。この路線は1993年4月に国道504号が制定された後、路線が短縮され、鹿児島県道50号牧園薩摩線となり現在に至っている。

以下、設置場所である。

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上の1975(昭和50)年2月の航空写真にはすでにバイパス(現国道504号)の建設中の姿がしっかり写っている。現在白看が設置されている道路の旧道化は1975年中と見て間違いないだろう。

この三叉路自体はかなり古く米軍が撮影した1947(昭和22)年の航空写真にも映っているので、そこからの設置年代の類推は難しい。おそらく県道制定された頃のものだとは思うのだが…

かえすがえすも残念なのは鹿児島に6年近く住んでいて、結局この白看の写真を撮ったのがこの時だけだったということだ。今もあるのだろうか。。

 

 なお完全に余談だが、この日はマンゴーを栽培しているハウスに行ったのだった。

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