103の2「塩山駅/甲府/牧丘」
◇道路標識界隈では良く知られた103の2 、通称「紺看」。
◇国道からは降格したがいまも絶賛道案内中。
◯白看の種類:103の2「塩山駅/甲府/牧丘」(オーバーハング式・テーパーポール吊り下げ・3点支持)
◯設置されている道路:甲州市道(町屋通り)(国道411号線旧道←山梨県道甲府青梅線)×甲州市道×甲州市道(中央通り)(山梨県道甲府青梅線旧旧道?)甲州市道上於曽80号線(国道411号線旧道←山梨県道甲府青梅線)(町屋交差点)
◯概要:こちらは旧標識と現行の青看板の中間に位置する103の2、いわゆる「紺看」だ。このブログでは2回目の登場である。この標識の制定の経緯は下記リンクの当該記事に書いたとおり。白看では表現できない複雑な交通状況に対応するために、昭和37年から昭和46年まで制定されていた。
この案内標識「103の2」に多く見られる特徴は①矢印がえんぴつ型ではなく、矢尻型であること。そして②イラスト化された道路の矢鱈に太いこと。ただし制定当初は細身のものもあったようだ。また白看とは異なり③地名表示に小文字が交じること。
また撤去されたものも含めてこの103の2はほとんど関東ないし関西で確認されている*1。
なお、同じ甲州市内にはかつてもうひとつ103の2が存在した(2012年6月のストリートビュー)。
さて、この標識が設置されたのはいつ頃だろうか。標識のある道路は1998(平成10)年の塩山バイパス供用開始までは国道411号線だった。また国道に昇格する1982(昭和57)年4月までは主要地方道甲府青梅線だった。向かって左側の道路、標識上では途切れているが現在は塩山バイパスと連絡するごく最近出来た道路だ。直進方向は古くからの青梅街道。中央線を越すガードなどにその名前が残っている。一方、右折方向は新道にあたる。1962年5月の空中写真を見ると建設中のようだ。その区間にある塩川に架かる湯の橋が1970(昭和45)年に架設されたようなので、おそらくこの交差点に右折方向が出来た際に建てられたのではないだろうか。
裏面を見ると表側から見る印象とは異なり、現在の青看と同じような補強鋼が使われている。比較的新しいのもこの標識が残っている一因なのかもしれない。支柱を見ると下の写真のようなステッカーが貼られており、しっかり管理されているようだ。
◯場所はこちら