104「久留米/八女」

20100607/20151007福岡県八女市にて撮影

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◯白看の種類:104「久留米30Km/八女14Km」(単柱式)

 

◯設置されている道路:熊本県道・福岡県道4号玉名八女線(矢部谷峠)

 

◯概要:ここは筑肥山地の山中、福岡県と熊本県の県境にあたる標高260メートルの矢部谷(やべだに)峠である。ここには福岡県側、熊本県側それぞれに旧式案内標識・方面及び距離104が残っている。まず最初に紹介するのは熊本県側に向いたこちらの白看。外観上の特徴は、盤面の全面でビス止めしてあること。これは裏面に補強鋼がない“鉄板一枚物”タイプで、白看の中でも最も古いタイプのものである。よく見ると「清文」という文字が彫りつけられている。いにしえのいたずら小僧の名前だろうか。

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設置されている県道4号玉名矢部線は1954(昭和29)年に「主要地方道福島玉名線」として指定された。早ければこの時期に設置されたものではないだろうか。なお、以前紹介した国道442号線に残っている104も盤面のつくりがほとんど一緒のようなので、おそらく同時期の設置だと思われる。

ストリートビュー

この峠の周囲は下掲の電子国土を見てもわかるとおり果樹園が多い。その多くはみかん園であるが、これは戦後になされた、耕地の少ない白木谷(福岡県)側から和仁谷(熊本県)側へ 峠を越えた進出なのだという。なお、矢部谷という集落が峠の南側にある。

◯場所はこちら