101「守口市」

20111113大阪府守口市にて撮影

f:id:zaicchan:20111113070142j:plain

f:id:zaicchan:20111113070126j:plain

◯白看の種類:101「守口市」(オーバーハング式・鋼管柱逆L字型取り付け)

 

◯設置されている道路:大阪府道2号大阪中央環状線(南行き)(旧大阪府道堺布施豊中線)

 

◯概要:今回から3回シリーズで「大阪中央環状線」の101群を紹介したい。大阪市を北から南に180度ぐるりと取り囲むように走っている大阪府道2号大阪中央環状線は「中環」の愛称でおなじみの大阪の大動脈である。「境布施豊中線」として大阪府道に指定されたのは1954(昭和29)年11月の府道路線1次指定の際。環状線としての本格的な整備は1970(昭和45)年の大阪万博の前あたりからだったようである。大動脈ゆえに車線も多く、上下線が分離しているこの区間では南行きが2車線、北行きが3車線もある。

この白看が設置されているのは大阪府守口市。淀川を挟んで摂津市と接しており、その淀川を渡るのが鳥飼大橋である。南行きは正式名称を「新鳥飼大橋」と言い、1965(昭和40)年に完成。一方北行きは日本初の有料道路橋として1954(昭和29)年7月に完成、ゲルバートラスの橋は1964(昭和39)年の無料化以降も使用されていたが2010(平成22)年2月に新橋に架け替えられている。

なお、北行きと南行きの間に現在、近畿自動車道の高架線が走っている。この区間(空いたJCT-門真IC)の完成が1970(昭和45)年3月、白看の支柱もおそらく高速の敷地内にあるので、おそらくこのタイミングで設置されたのではないか。

白看の裏面をストリートビューを使って見てみると(少し見にくいが)、補強鋼は横に3つ、縦に2つ、そして中央に支柱から伸びるアームの鋼材が入っているというものである。白看においてはこのタイプのものを関西以外ではあまりみたことがない。現行標識ではよく使われる形であるので、このことからも設置されたのは昭和40年代の後半と見るのが妥当ではないだろうか。また、アームと支柱を止める部材(リブプレート)も今日見るもののようにがっしりしている。また、支柱に管理票が貼られているようで、いまでもしっかり管理されているのがわかる。

◯場所はこちら


より大きな地図で 白看マップ を表示