103-B「富岡/毛戸」

20140511福島県川内村にて採集

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◯白看の種類:103-B「富岡↑32Km/毛戸←7Km」(複柱式)

 

◯白看が設置されている道路:川内村道(福島県道37号いわき古道線→国道399号線旧道)×川内村道炭焼場楢生線

 

◯概要:不意打ちを食らった。白看を見つけたければ、旧道には丁寧に入っていかなければならないと改めて実感した。ここは福島県川内村上川内地区。ご覧のとおりの激狭の旧道に複柱式の103-Bが残っていた。

白看が残っているのは、福島県いわき市山形県南陽市を結ぶ国道399号線、昭和57年4月に国道昇格するまでは福島県道37号いわき古道線。白看が設置されたのはもちろん、県道だった頃である。

ただ案内されている行き先は「いわき」や「平」ではなく太平洋側の「富岡」である。川内村を中心とした道路は東は富岡や、西は小野や大越(現田村市)と先につながったようだ。平方面とはあまり交流がなかったのかもしれぬ。

もう一つの案内地「毛戸」は川内川北東部にある集落。富岡川の水流調整のための毛戸ダム(昭和40年完成)があり、現在は約50世帯106人が住んでいる。交差道路は設置当時から村道である。このあたりの字名を炭焼場というようだが、炭焼場〜毛戸間の村道は昭和26年12月に村議会で認定されている。

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 裏面は「二型」。ここから10Kmほどいわき寄り下川内にもおそらく同時期に設置されたであろうの103-Bがある。その白看は支柱が新しいものになっているが、こちらは支柱など設置当時から一切、手を加えられていないようだ。

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写真の2車線路が村道で、左奥に入る1車線路が白看が設置されている旧道である。旧道を200mほど走ると現道に出る。

驚くべきことにこの白看までもストリートビューで捉えられている。Googleの力、改めて恐るべしというところだが、全国の古い道を丁寧に拾っていけばまだまだ発見はあるかもしれない。

◯場所はこちら


より大きな地図で 白看マップ を表示

今回から「地理院地図」で白看が設置されていた場所付近の1970年代後半の航空写真を掲載する。上掲のGoogleマップと比べると旧道と現道の対応関係がよくわかると思う。