103-B「宇検/知名瀬」

20090422/20091203 鹿児島県奄美市にて撮影

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◯白看の種類:103-B「宇検↑31Km/知名瀬→6Km」(複柱式)

 

◯設置されている道路:奄美中央林道×林道知名瀬線

 

◯概要:先に紹介した奄美中央林道と林道知名瀬線のT字交差点にはもう一つ103-Bが存在する。南行きに立てられたこの「宇検/知名瀬」である。表示の宇検村奄美大島の西南部に位置し、奄美中央林道の南端にあたる。


今や交差点に複数の白看が残っていることも少ないので、この光景は貴重である。

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なぜこの林道に限って白看が設置されているかについては、この奄美中央林道が「スーパー林道」の指定を受けていた為のようだ。

スーパー林道について、環境情報ポータルサイトEICネットによると以下のように定義されている。

森林開発公団法(現・緑資源機構法)に基づき、1965年から公団によって開設・改良が行われた林道で特定森林地域開発林道が正式名称だったが、現在は大規模林道と一本化され、緑資源幹線林道として管理される。

1990年までに全国で23路線、1,179kmが開設・改良され、地方自治体に管理が移管され供用されている。この林道の開設目的には林業以外の産業振興や観光などの地域振興が含まれており、峰越しの線形になることが一般的である。このため、従来の林道の概念を越えた林道という意味からスーパー林道と通称される。南アルプススーパー林道など一部の路線で、自然環境保全の立場からの批判が提示され、計画が調整された経緯がある。

奄美中央林道にどの時点で森林開発公団の手が入ったかわからないが(前述「奄美群島の概要」にもこのことは記載されていなかった。「森林開発公団三十年史」を調べてみよう)、このように観光道路としての機能も期待されたため「白看が設置された林道」という特異なものになったのであろう。

 

◯場所はこちら


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