103-B「新宿/青梅」
20110510東京都武蔵村山市にて撮影
◯白看の種類:103-B「新宿↑31Km/青梅←14Km」(オーバーハング式・テーパーポール吊り下げ・2点支持)
◯白看が設置されている道路:中砂新道(武蔵村山市道)×東京都道5号新宿青梅線×大曲新道(武蔵村山市道)(大曲り交差点)
◯概要:武蔵村山市は東京都下でもいくつか白看が残っているホットスポット。この大曲り交差点をはじめ、正統派103-Bだけでも3つの生存が確認されている。
裏面は横3本、縦2本の補強鋼。高リブなので、比較的新しめであることがわかる(裏面の写真を撮っていないのでストリートビューで代用)。
曰くありげな名前の「大曲り」交差点。東京都道5号線はここで西←→北に大きく方向転換している。交差道路は南へ中砂新道が、東に大曲新道が伸びていて、この白看は交差点の南側の中砂新道側に立っている。
この白看の特徴は新宿方面を示す矢印。どうして矢印が貼り換えられているのか(しかもそのやり方も下地の矢印を消すわけでもなく、猛烈に雑なやり方のように見える)。空中写真で確認してみたい。
・1961年(昭和36年):画面中央のカーブが「大曲り」。まだ交差点にはなっていない。「大曲り」とはこのように大きなカーブがあったことから名付けられただろうか。
・1974年(昭和49年):13年後、南行きの中砂新道が完成している。既にこの時点で白看は新設されなくなっているので、中砂新道が開通したときに白看は設置されたものと考えられる。
・1984年(昭和59年):大曲新道の完成により「大曲り交差点」は十字路になる。 しかし、今に至るまで大曲新道は途中までしか完成しておらず、新宿に向かうのは従来通り北へ 都道5号(青梅街道)を使わないと行けません。
結果なぜ、昭和50年代に入ってから完成した大曲新道側に新宿方面の矢印の表示が行われたのかは謎のまま。市誌などにあたらないと正確なことはわからないものの、可能性があるとするならば大曲新道は新宿方面への短縮路として計画、着工されたが工事が何らかの形で途中で頓挫、この白看自体は完成を見越して最初から大曲新道の方向を新宿方面としたのではないか、という推測ができるがどうなのだろうか。
◯場所はこちら
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