103-B「山梨/森」
20131206静岡県森町にて撮影
◯白看の種類:103-B「山梨↗4Km/森↖3Km」(オーバーハング式・鋼管柱吊り下げ・2点支持)
◯設置されている道路:森町道(静岡県道40号掛川天竜線旧道)×静岡県道279号山梨一宮線
◯概要:遠州の小京都と言われる、静岡県森町。円田地区を通る町道に103-Bが立っていた。盤面はかなり傷んでおり、朝日の逆光で見にくくなっていることを差し引いても、かなり判読がしにくくなっている。支柱もかなりサビが回っているようだ。
なお、行先表示の「山梨」は袋井市の北部にある山梨地区。「森」は森町の中心地のこと。
裏面は口型で古いタイプ。民家の塀に沿わせるように立てられた支柱をよく見ると庭木(梅?)に抱きついている。設置から時間が経っていることがよくわかるが、このおかけで撤去を免れているのかもしれない。
設置されている道路は静岡県道40号掛川天竜線の旧道である。
現在は旧道、および天竜浜名湖鉄道の北側を走る新道に現道の座を渡している。国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスを見ると、1976(昭和51)年9月の空中写真で新道が工事中であることが見て取れる。以下は白看現役時代である1966(昭和41)年9月空中写真。まだ新道は影も形もない。
ちなみに現在はこの白看が設置された交差点の右上に天竜浜名湖鉄道の円田駅があるのだが、この当時、国鉄二俣線時代は存在しなかった。開業は第3セクター化後の1988(昭和63)年3月である。
静岡県は全国的に見ても極端に白看が少ない県である。まだ知られざる白看が残っていることを期待したいが、貴重な“森の白看”がいつまでも残ることを期待したい。
◯場所はこちら
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