103-B「水戸/大子」

20120616茨城県常陸大宮市にて撮影

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◯白看の種類:103-B「水戸↑24Km/大子←33Km」(単柱式)

 

◯設置されている道路:国道293号線×常陸大宮市道(国道118号線旧道)

 

◯概要:常陸大宮市の国道293号線の現道に設置されている白看。しかしかなり状態は悪く、盤面はすっかり錆び付いていて行き先の文字すら読み取れないほどだ。全景の写真をよく見るとわかるが、標柱が設置されているのはどうやら道路敷地外?の民家の中。これが生きながらえている理由なのかもしれない。標柱自体はきれいなので、後年取り替えられたものなのだろう。また、しっかり「茨城県」のステッカーが貼られている。

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裏面は予想通りの「二型」で、右側に管理番号を書いたと思われるシールが貼られている。

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この白看が設置されている大子方面への交差道路は国道118号線の旧道。現在は南側に大宮バイパスが建設され、市街地をパスしている。茨城県土木部常陸大宮土木事務所により、1996(平成8)年度からは4車線化事業が行われているようだ。旧道化したのはそれより以前のはずだが、机上調査ではどうしてもわからない。国土変遷アーカイブの航空写真を見てみることにしよう。

・1960(昭和35)年5月。国道118号線(水色のライン)の大子方面は久慈川河岸段丘に沿って旧旧道が走っていた。水戸方面へは市街地で大きくクランクしているのがわかる。
なお、国道118号は1953(昭和28)年5月に二級国道水戸郡山線として指定施行。一方、国道293号は1970(昭和45)年4月に指定施行されているので、このときは茨城県道(大宮馬頭線?)との交差点だったということになる。

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 ・1975(昭和50)年2月。国道118号線に新道が完成している(橙色のライン)。従って国道293号線との交点はかつてクランクだった北町交差点になった(実際は上町東交差点まで重複区間であるが)。その後、昭和50年代後半に現在の本道、大宮バイパスが完成し、国道118号線のこの区間は旧道化している。

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なお、近くの空き地に「106国道番号」、いわゆるおにぎりが横たわっていた。結構重たいのを持ち上げて番号がいくつか確認したかったのだが、退色が激しくわからなった。118号ではないかと思うのだが…

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◯場所はこちら

 ストリートビューでも見ることができる