103-B「赤坂東野/勿来」
20120616福島県鮫川村にて撮影
◯白看の種類:103-B「赤坂東野7Km/勿来33.5Km」(オーバーハング式・鋼管柱・2点支持)
◯設置されている道路:国道289号旧道×福島県道242号赤坂東野塙線
◯概要:白看の撮影も一般の行楽と同様、天気がよければそれにこしたことはないが、 この日は大雨の中の撮影。 福島県南東部、鮫川村にある白看。
福島県の腕木式の白看はテーパーポールの個体はほとんどなくて、鋼管柱のものばかりのような気がする。以前ご紹介した矢祭町の元白看や、猪苗代の「R49白看」や、先日ようやく撮影してきた白看界ではわりと有名な部類に入る(?)会津若松市の強清水の白看も鋼管柱。地域的な規則性があるのかもしれない(降雪が多いところは鋼管柱とか)。
この白看の盤面自体は完全に錆が回っていて、「茶看」と化している。ただ、背面の口型の補強材を止めるビスは銀色に輝いており、この標識がしっかり管理されていることを表しています。
設置されている国道289号線は新潟市といわき市を結ぶ国道で、1970(昭和45年)4月に制定。いわき市は1966(昭和41)年10月に発足したので、もし国道制定後の設置だとしたら、下段の方面表示は「いわき」になっていたかもしれない。が、かつては日本一だった市の面積から考えても、市政施行後も「勿来」の表記は使われていたと思われる。
また上段の「赤坂東野」は県道242号を経て至る鮫川村の中心街の大字名。
ではこの白看の設置はいつ頃になるのか。この写真は1970(昭和45年)10月国道制定直後で、勿来方面のみバイパスが完成していることがわかる。すでにこのときは白看が設置されているものと思われる。これ以前の航空写真がないので、机上調査はここまで。残念である。
ちなみにこの白看の隣には鮫川村消防団の火の見櫓がある。
プレートによると意外にも新しいもので、昭和35年に、栃木県大田原市の林鉄工所が作ったものだそうである。