104「田島/会津若松」

20121111栃木県日光市にて撮影

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◯白看の種類:104「田島19.5Km/会津若松67.7Km」(複柱式)

 

◯設置されている道路:国道121号旧道

 

◯概要:山王峠の白看群のトリをつとめるのがこちらの1枚。栃木側から峠を上ってきた通行者に次の町はまだまだ先だぞと言わんばかりの威圧感で迎える。

事実、複柱式であることからもわかるように写真での印象以上に巨大である。高さ2m近くあるだろうか。

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裏面は個体数の少ない「鉄板一枚もの」。かなり古いものでないかと思われます。

ただし「若松」の草冠は横川の白看と違ってふつうのもの。また、キロ程も小数点以下まであることも異なります。

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ちなみに2つの白看では会津若松と田島の表記が逆ですが、手元にある昭和45年発行の「交通工学シリーズ23 道路標識」では

“標識板の上部には、その道路の行き先となるつぎの主要都市の名称およびその都市の中心点までの距離を表示する”とあり、

“標識板の下部には、前記主要都市の手前において、その道路が通過して行くつぎの市町村名とその中心点までの距離を、順次表示して行くものとする”

と規定されている。

ということは、今回紹介している白看は完全に書式が間違っている。かなりレアものなのかもしれない。

道路標識 (1970年) (交通工学〈23〉)

なお、私はこの白看を見て栃木側に戻ったが、福島側はかなり路盤崩壊しているようでかなり通行は難しいようだ。その証拠に、こんなものも落ちていた。

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「進入禁止」の表示であるが再利用したのか、かつての地が出てきている。つまり栃木側から山王峠頂上までは通行できた時期があるのかもしれない。

 

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1976(昭和51)年10月の航空写真。日光側の九十九折がよくわかる。また山王峠を境に植生が変わっているのも見て取れる。ちなみに、栃木側には白看はないのだが、前橋営林局今市営林署が立てたユニークな看板があるので、それを紹介してこの項を終了しよう。

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「手で取らずに写真で撮れよ」

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「あなたのタバコやくまいこの山このみどり」

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「木の親子」